テレビとビデオ

真空管からトランジスタ、ブラウン管から薄型テレビへ

1960年代後半、カラーテレビが離陸期に入り、各社の宣伝合戦が繰り広げられました。

私は、14型のシャープ製カラーテレビで視聴を始めていたので、その経験を生かして、脱サラ後、松下電器パナカラーの宣伝と販促のお手伝いをしました。

1969年にはアポロ11号から着陸船が月面に降り立ち、カラーテレビで実況中継され、翌1970年の大阪万博ではアメリカ館で「月の石」が展示されました。私はその月面着陸をパナカラーで見ようという新聞広告を制作したのが思い出です。(しかし、実際の実況放送は白黒画像でした!)

ハイビジョンテレビは試作公開された当時、40型で軽自動車ほどの大きさがあり、画面も暗く、いつ実用化されるのだろうと疑問を懐いたことでした。

データ量の大きいハイビジョンを放送電波に乗せるため、いまから思えばおもちゃみたいなMUSE方式が登場し、ハイビジョンのアナログ放送が始まり、MUSEデコーダーと受信機あわせて500万円というとんでもない価格(しかも36型の馬鹿でかいブラウン管)で売り出されました。

初物食いの私も、流石にこれには手が出ませんでした。32型の液晶カラーテレビが5万円以下で手に入り、地上波も鮮明なデジタル画像で視聴できる今の時代は夢みたいです。

しかし、日本が開発し、先鞭をつけたハイビジョンテレビが、シャープなど国内メーカーの不手際から後発の韓国メーカーに世界のシェアを奪われたのは口惜しい限りです。

ドキュメンタリー、旅行、美術、音楽、スポーツなどの番組を主として録画で楽しんでいますが、芸能人がバカ騒ぎするバラエティ番組は敬遠しています。時間のムダですから。またニュースバラエティは不正確なコメントが目立ちます。

眼鏡をかけてみる3Dテレビも買う気がしませんでした。いまでは話題にもなりませんね。有機ELテレビ、家庭用テレビなら、薄型液晶テレビで十分と思いましたが、いつの間にか、大型テレビは国内メーカー含め、韓国LG製のOLEDパネル一色に。我が家もリビングは55型4K有機LEDになりましたが、デフォルトでは暗部が潰れるので画質を調整し、結構楽しんでいます。

ビデオは60分テープ1本1万円のUマチックから、1枚40円以下のDVDに

ビデオは誕生以来、長年モノクロの時代がつづき、しかもオープンリールテープが業務用に使用されていました。放送用は別として家庭用、というよりは教育などの業務用途にカセット式でカラー録画のできるUマチックが登場しましたが、録画1時間のテープが1本1万円しました。お金持ちの会社社長が、このテープを使ってせっせとテレビ映画を録画していたことが話題でした。

私も『風と共に去りぬ』の放送をテープ4本使って録画しました。テープだけで4万円の出費!

嵩が張って高価なUマチックが家庭に普及するはずもなく、ソニーからβ方式、ビクターと松下電器からVHS方式のホームビデオが発売されました。

Uマチックと同じテープ1本1時間で画質にこだわったβは、長時間録画の出来るVHSに敗れ去りましたが、その間、画質を向上させるEDβ、SVHSなども登場しました。

ホームビデオで一敗地にまみれたソニーは小さいカセットの8ミリビデオに力を入れましたが、ビデオカメラ用以外に普及しませんでした。

ハイビジョン放送が始まるとデジタル録画のできるDVHSが出現。一本のテープで『アラビアのロレンス』などが放送画質で録画出来るようになりました。しかしこのシステムも立ち消えに。

時代は変わって、録画に、DVD・HDDレコーダが登場。初めはアナログ放送対応でしたが、放送のデジタル化とともにDVDディスクへのダビングがCPRMという孫コピー不可の方式になり、さらにブルーレイでHD放送、4K放送を丸取り、保存できるようになりました。

私は、この間に登場した方式全てを購入、使用しましたが、我ながら飽きもせず、よく付き合ったと思います。

音楽会を丸取りできるビデオカメラ

私のムービー撮影歴は1961年にさかのぼります。九州への新婚旅行を8ミリカラーフィルムで記録したのです。いまそのフィルムはDVDにコピーして残しています。

ビデオカメラ、最初はカメラと録画機が分離したVHS機を購入しましたが、扱いは不便。

ついでソニーから一体型の8ミリカメラ、のちにHi8が登場。国際交流でアメリカ南部に5週間滞在した記録をHi8で撮影しました。それをVHSテープに編集ダビングしてロータリークラブの広報用ビデオを作成しました。滞在中、黒人教会を訪問、説教、ゴスペルを録画し、貴重な資料になっています。

個人用ビデオカメラはその後ミニDVテープを使うデジタル録画機がソニーから発売され、海外旅行に活用しましたが、録画時間が短く、またダビングもリアルタイムでないとできないなど、中途半端な製品でした。

そこへHDDビデオカメラの登場です。長時間バッテリーを使用すると、2時間のコンサートも、テープ交換の手間なしに記録できるようになりましたが、ダビングに時間がかかることはあいかわらずでした。しかし記録メディアにHDDに代えてSDカードを使うカメラが登場、データ転送が格段に早まりました。現在は4Kカメラを使用しています。

しかし従来から、高解像度で録画しても、パソコンのソフトでDVD-Rに焼くと、VHS並の画像になり、何とかならないかと悩んでいました。それはデジタル放送をパナソニックディーガなどのレコーダ等で放送をDR録画し、DVDに標準画質でダビングしたディスクが、結構満足できる画質なのと比較しての話でした。

しかし、よい解決法が見つかりました。それはビデオカメラをBD・HDDレコーダにUSB接続し、直接ダビングする方法です。ダビングしたファイルはレコーダの編集機能を使って、シーンを削除したり、チャプターを付けたりします。あとはレコーダのダビング機能を使ってDVDに焼き上げます。(CPRMディスク使用)大量に配布する場合は、それをマスターにして、パソコン上のコピーソフトを使いダビングします。
 
パソコンのソフトに比べ、家電メーカー製のBDレコーダーは、遙かにすぐれていることを実感した次第です。