ダリ伝説

書き残したことは数々ありますが

この辺でページを締めくくります

ダリに関しては世間に無数の情報が溢れています。2次、3次情報も多く、いちいち付き合っていてはキリがありませんが、ぜひお伝えしておきたい情報を書き残してみましょう。

内容を子細に紹介できないほどショッキングな2冊の本

原題『ダリと私、シュルレアルな物語』Dali & I:The Surreal Story 邦題『贋作王ダリ』楡井浩一訳訳2008年アスペクト社(著者:スタン・ラウリセンス)

原題『記憶の固執、サルバドール・ダリの個人的伝記』Persistence of Memory A Personal Biography of Salvador Dali 邦題『サルヴァドール・ダリが愛した二人の女』北川重男訳2001年西村書店(著者:アマンダ・リア)

前者はダリのマネジャーだったキャプテン・ムーアとザイテルが如何にダリを利用し財産を築いたか、またダリ自身がその事実に関与したかを語っています。また性的不能だったダリの性生活についてもあけすけに書かれ、また、ダリの後年の取り巻き、ウルトラ・ヴァイオレットやルイ14世、アマンダ・りアについての記述も含まれています。

後者はロックスターとして有名だったアマンダ・リアが語る窃視者としてのダリの素顔。彼女はカサブランカで性転換手術を受けたトランス・ジェンダーですが、その事実は語られていません。彼女はガラ公認で、自分が死んだらダリの面倒を頼むわとまで言わせています。またデビッド・ボウイの相手でもありました。

ダリとアマンダ・リア

多すぎるダリ関連の図録と伝記から選ぶなら

図録を一冊だけ挙げるなら、ロベール・デシャルネ、ジル・ネレ編『ダリ全画集』TASCHENがお薦めです。

伝記では翻訳はありませんが、イアン・ギブソン著『サルバドール・ダリの恥多い生涯』The Shameful Life of Salvador Dali、1997年、Norton Londonが有名でかつ内容があります。ギブソンはロルカの伝記も書いています。

ダリの技法「だまし絵」もしくは二重画像

1938年頃からダリは一つの画面が二通りに見える「だまし絵」を発表します。数々のダリ流シンボルの駆使と同様、ダリの重要な製作技法でした。

≪ヴォルテールの見えない胸像がある奴隷市≫1940年、フロリダダリ美術館
≪老年期、思春期、幼年期≫1940年、フロリダダリ美術館
≪浜辺に現れた顔と果物鉢の幻想≫1938年、ワズワース図書館

浜辺に現れた顔は親友ロルカだと言われています。浜辺は親指、ダリ流男性器のシンボル、深層心理を表現しています。

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