ダリ伝説

ダリエピソード(6)

焼けた市民劇場がダリ劇場美術館に

バルセロナから列車で1時間、フィゲラスはダリ劇場美術館がメインの観光都市です。美術館やダリの生家が有る中心部は鉄道駅から少し離れています。徒歩でも行けますが、タクシーが利用できます。ダリ劇場美術館はその名のように元々は市民劇場、スペイン市民戦争で焼け落ち、長年そのままでしたが1974年に劇場風の美術館として奇抜な内外装で再建されました。

これは宝飾美術館とガラ・ダリ財団の入口がある裏口です。屋上の巨大な卵とパンを無数に貼り付けた赤い壁が印象的。
こちらがメインのエントランス。巨大なオブジェの一群が迎えてくれます。

劇場の中はメイ・ウエストの顔に見えるリビングルームやダリおなじみの絵を巨大化した壁面、コインを入れると雨が内部に降るキャデラック、ダリがポルト・ルガトからカダケスに通ったボートなどが眼をひきます。ミケランジェロの≪ダビデ≫の実物大レプリカも廊下の奥に鎮座しています。

メイ・ウエストの顔に見えるリビングルーム

多くの入場者が見過ごしがちなのは、絵画セクションの奥に展示されている、ハガキ数枚大の細密画≪セクス・アピールの亡霊≫1934年です。この絵はダリのアメリカ進出当時、MoMAで展示されセンセーションとなりました。

≪セクス・アピールの亡霊≫1934年、18×14cm

≪パン籠-恥よりは死を≫1945年も細密画。眼をこらすとキリストの顔が現れます。ダリがガラに宝石をプレゼントしようとするとガラはこの絵が欲しいと言ったそうです。

≪パン籠ー恥よりは死を≫を1945年