外国語

外人みたいにしゃべる?「聞く、話す」

何やらペラペラ、外国人のように流暢にしゃべるが、話の中身の全くない人に会うことがあります。英語自慢の大人に多い。発音はブロークンでも話がよくわかる人もいる、日本語でしっかり、意味あることを話せる人。どちらかと言えば、後者がいいと思いますが、ちょっと注意することがあります。

アクセント

英単語はアクセントと一緒に覚えたい。映画俳優の「マリリン・モンロー」はんろー」ではなく「モンローです。「ヘップバーン」はバン」、そうローマ字入力の「ヘボン式」ですね。

NHKのニュースで使われる英単語も可笑しいことがままあります。スペースシャトルのendeavorをんでばー」と言っていました。これは「エンヴァー」です。学生が間違って覚えたらアクセント問題は誤答になるとNHKに電話したが、取り合ってもらえませんでした。

ニュース解説では有名な国谷さんが、食料の買い物が困難な状況を「フード・デート」と言っていました。買い物が不自由な状況を砂漠に例えているのですから、「デート」は可笑しい。これはザート」が正規です。これもNHKに電話したら鼻であしらわれました。NHKでは英語は2番めの母音にアクセントをつけることになっていると。では「英語達者で有名な国谷さんに砂漠と食後のデザートを取り違えさせていいんですか?」と言ったら沈黙でした。

イントネーションと会話スピード

私は1970年に業界の視察で初めて渡米しました。大阪万博の年でした。ボーイングのジャンボが就航し、羽田から出発しアラスカのアンカレッジで経由でサンフランシスコに到着。ミネアポリス、シカゴ、NYをめぐりアトランタで開催された業界のコンヴェンションに参加しました。

渡米に先立って英会話の勉強をしました。ICE(インテンシブ・コース・イン・イングリッシュ)と言う教材で、初級からスタートしましたが、テキストを見ないで聞くと何を言っているのかサッパリわかりませんでした。テキストを見るとごく易しい言葉ばかり。おまけに模範のフレーズをきわめて早いネイティブのスピードで発音のみならず抑揚(イントネーション)を真似することを要求されます。

50年後の今も多分同じテキストのICE

初級、中級と勉強を済ませてアメリカに行くと結構ヒヤリングもスピーキングも通用しました。このコースは非英語圏からの留学生を大学に入れる前に英語になれさせることが狙いで国務省が開発させたと聞いています。

英会話には中学校レベルの学習でOKとよく聞きます。またラジオの「基礎英語」も役立ちます。「どうすれば英会話ができるようになりますか」とたずねられて、そのように答えたところ不快感を示されたことがありました。私としては役立つアドバイスと思ったのですが、バカにしてると感じられたのかも知れません。

英語圏以外の人とは会話が通じやすい。発音はブロークンでも会話は状況次第。LとR、FとV、Sとth、気にしすぎない。レストランでlice(しらみ)注文する人はいませんから。

「日本人訛りの英語も案じることはない」と国際的な研修会に参加した人が言っていました。いろんな国出身の講師が話す多彩な英語を聞いて「英語は事実上の国際共通語だ。各国独特の訛りや表現があるにもかかわらずお互いに通じる。」と。

「和製英語」には注意しましょう。日本発の英語もどき、外人には通じにくい。「モーニング・サービス」morning serviceは「哀悼の儀式」mourning serviceと誤解され恥かいたと偉い人が言ってます。通用しない英単語、最近では「グローカル」。global とlocalをくっつけた日本語。「ハローワーク」(今日は、仕事さん)、「ペア・ルック」(洋梨体型)、「スキンシップ」(革製の船)、『ロスタイム」(無駄にした時間)など。スティーブン・ウォルシュ『和製英語』角川ソフィア文庫は一読の価値あります。

「英語で考え、英語で話す」難しいことでないという人がいます。アメリカ人と結婚したある女性は日本語を使わず、アメリカ社会で生活すれば、誰でも一ヶ月で会話できると言っています。

国際会議で見かける風景、日本人はしゃべりたがらない。議長に指名されてももじもじ。文法にこだわって臨機発言の機会を逃す。言いたいことがあれば、多少文法や発音がおかしくてもドンドン発言することが大切です。

バイリンガルということ

子供をバイリンガルの国際人にしようと、日本語能力が不完全なまま、海外生活させた親御さんがありました。結果は裏目、学業に失敗して在留資格を失い、帰国したときは英語も日本語も不完全な若者になっていました。現地での交わりに問題があり、日常会話以外の言語能力が育たなかったのです。英語自慢でペラペラしゃべるが中身のある話をできない人にならないよう、注意が肝要です。真のバイリンガルとして生きてゆくためにも母国語(マザー・タング)の習得は必要です。